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【MRI】
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【MRI】
Technical Report
▶いま、注目を集める乳房MRIへの技術アプローチ
千葉寿恵(東芝メディカルシステムズ)
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Technical Report
▶いま、注目を集める乳房MRIへの技術アプローチ
千葉寿恵(東芝メディカルシステムズ)
日本人女性の15人に1人がかかる乳癌1)。乳癌の画像診断においては、マンモグラフィや超音波、MRI、CT、PETなど各々の有用性が報告されているが、乳癌診療ガイドライン2013年度版では、「広がり診断」、「多発乳癌の検出」および「乳房内病変の診療方針決定」におけるMRIの有用性が推奨グレードB(科学的根拠があり実施するよう推奨する)と2)、乳房MRIの有用性がより明確に示されている。
さらに近年、遺伝性乳癌になりやすいハイリスク女性(がん抑制遺伝子BRCA1あるいはBRCA2に遺伝子変異をもつ女性)に対するスクリーニングとして、感度が高いMRIが推奨されている2)。また30歳未満のハイリスク女性に電離放射線を使う診断検査を行うと、乳癌罹患リスクが有意に上昇するという報告があり、被ばくのないMRIに期待が高まっている3)。その他、乳房切除した患者さんが乳房再建するシリコンインプラント術が保険適用となった。このシリコンインプラントのスクリーニング検査としてMRIの役割が増している。
本稿では、このように大きな注目を集める乳房MRIに対する東芝の技術アプローチの成果を紹介する。