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Rad Fan (4月号) 12巻 4号 トップへ
【特集2】少し大人の画像診断ソフト
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Technical Report
▶TAVIを支援するシミュレーションソフトウエア
3mensio Structural Heart
小松秀行(フォトロン メディカル イメージング)
昨年10月に「サピエンXT」の販売が開始された。保険償還可能な経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)用の生体弁では本邦初となり、大動脈弁狭窄症の治療に関する新たな時代の到来と言えるであろう。TAVIは、大動脈弁置換術(AVR)がハイリスクまたは実施できない重症の大動脈弁狭窄症に対する新たな治療法として期待されており、この生体弁の発売を機に、多くの施設がTAVI実施に向けて準備を進めている。
今回紹介するPie Medical Imaging社の3mensio Structural Heartは、TAVIを支援するために開発された専用ソフトウエアで、その直観的なグラフィックユーザーインターフェースにより、迅速かつ簡便に大動脈弁を視覚化し、正確な解析を行うことができる。多くの部分が自動化されており、3次元画像の解析の経験がなくても心臓のエキスパートであれば、容易に目的の解析が行えると確信している。またアクセスルートの評価、解析が行えることも大きな特長と言える。結果として術前シミュレーションの時間を大幅に短縮し、ワークフローの効率化が図れる。