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癌と化学療法 42巻4号 2015年4月号トップへ
【Current Organ Topics】Melanoma and Non-Melanoma Skin Cancersメラノーマ・皮膚癌
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▶総括…斎田 俊明
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▶総括…斎田 俊明
メラノーマが恐れられてきた理由は,極めて高い転移能を有するとともに,化学療法・放射線療法など既存の治療がほとんど無効だからである。転移を生じた進行期のメラノーマにはなす術が存在しない状況が長い間続いてきた。約40年前に導入されたダカルバジンが標準薬とされたが,その奏効率は20%以下,完全奏効率は2%程度にすぎない。併用化学療法も多数のレジメンが試みられ,30~50%の奏効率が得られたものはあったが,生存期間の有意な延長がみられたものはなく,強い有害反応を伴うことから標準治療とはならなかった。インターフェロンやIL-2などの生物製剤,これらに化学療法を組み合わせた生物化学療法,さらには樹状細胞療法など免疫療法も注目されたが,期待されたような効果は得られなかった。この間,メラノーマから患者を救う方法は早期病変段階での検出・診断以外には何もなかったのである。