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癌と化学療法 42巻6号 2015年6月号トップへ
【Current Organ Topics】Central Nervous System Tumor: Glioma脳腫瘍: グリオーマ
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▶総括…髙 橋 弘
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▶総括…髙 橋 弘
予後の改善が長年停滞していたグリオーマ治療においては,それでもここ10年の間にいくつかのbreakthroughの期待できる治療法が本邦にも登場してきた。すなわち,2006年9月に経口の化学療法薬テモゾロミド(temozolomide: アルキル化剤),2013年1月に抗悪性腫瘍剤カルムスチン(BCNU)脳内留置用剤,同年6月にはグリオーマに対する分子標的治療薬であるアバスチン(bevacizumab: 抗VEGFヒト化モノクローナル抗体)が本邦で保険適応となった。その結果,膠芽腫において無増悪生存期間を延長させる効果は得られたが,全生存期間を有意に延長させるには至らなかった。
そこで,本稿では悪性グリオーマ治療のさらなるbreakthroughをめざし本邦から発信されている四つの画期的試みに焦点を当てた。