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肝癌に対する局所療法(経肝動脈治療と腫瘍穿刺治療)の変遷

電子書籍販売価格(税込):
1,100

商品コード:
12181_13
著者:
佐々木 洋
出版社:
癌と化学療法社 出版社HP
発行:
2015年
ページ数:
7ペ-ジ
ファイル容量:
5.27MB


閲覧対応端末:
電子書籍閲覧対応端末


閲覧可能台数:
3台(購入日より1年間ダウンロードが可能)


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内容紹介

Progress of Regional Therapy for Hepatocellular Carcinoma

Summary
 There are 2 types of regional therapy for hepatocellular carcinoma(HCC). One is transarterial therapy based on the dual supply of hepatic blood flow and characteristics of hypervascular tumors, and the other is local puncture or ablation therapy using a needle or an electric pole. The latter type of therapy is based on the macroscopic form of HCC, which is localized and nodular. With regard to transarterial therapies, hepatic arterial infusion(HA), ligation of hepatic arteries(dearterialization), and transarterial chemoembolization(TACE)have been developed and improved. At present, TACE with Lipiodol(Lip-TACE)is a first-line therapy for locally advanced HCC. Moreover, with regard to local puncture or ablation therapies, percutaneous ethanol injection(PEI)and microwave coagulation therapy(MCT)-both of which originated in Japan-as well as radiofrequency ablation(RFA)have been developed and improved. At present, the first-line local ablation therapy for relatively early-stage HCC(3 cm or less in diameter and 3 or less tumors)is RFA. A RCT is underway to compare the long-term prognosis of patients with HCC between hepatic resection and RFA.

要旨
 肝細胞癌(hepatocellular carcinoma: HCC)の局所療法として,肝の血流特性(dual supply)とHCCの腫瘍特性(多血性)に基づいた経肝動脈治療と,HCCの腫瘍形態(限局性,結節型)に基づいた腫瘍穿刺治療がある。経肝動脈治療のなかで肝動注療法は1960年代に始まり,肝動脈へのカテーテル留置は初期の開腹下に外科的に留置する方法から1990年代にIVR法になった。 1980年代の皮下埋め込み式リザーバーの開発により患者のQOLは向上し,在宅での持続動注が可能となった。肝動脈結紮術は1970年代前半に広く行われたが,1970年代後半の肝動脈(化学)塞栓療法[transarterial(chemo)embolization: TACE]出現以来,ほとんど行われなくなった。肝動脈をより末梢で阻血するTACEはその強力な抗癌効果により,手術不能例はもちろん,術前の補助療法や術後の再発例に対する治療法として広範囲に行われたが,腫瘍穿刺治療の出現により,その守備範囲は狭まった。TACEの基本形となっているリピオドール併用TACEは,現在,多発HCCの第一選択治療となっている。一方,早期の小HCCに対して腫瘍内に無水エタノールを注入し,腫瘍を壊死させる経皮的エタノール注入療法(percutaneous ethanol injection therapy: PEIあるいはPEIT)が日本で1983年に開発された。小HCCに対する低侵襲治療として世界中に普及したが,被膜や隔壁の存在例や中低分化型HCCに対して局所再発率が高かった。1990年代になってPEIの欠点を覆うべく,マイクロ波やラジオ波の熱凝固により腫瘍を壊死させる,マイクロ波凝固療法(microwave coagulation therapy: MCT)やラジオ波凝固療法(radiofrequency ablation: RFA)が開発された。RFAはMCTに比し焼灼範囲が広く,3 cm以下3個以内のHCCに対して外科切除と並んで推奨される治療となっている。現在,小HCCに対して切除とRFAの遠隔成績を比較するRCTが進行中である。

目次

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癌と化学療法 42巻7号 2015年7月号トップへ

【総説】

▶肝癌に対する局所療法(経肝動脈治療と腫瘍穿刺治療)の変遷…佐々木 洋

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