内容紹介
グリオーマは原発性脳腫瘍の約80%を占める。2016 年のWHO 分類では分子生物学的マーカーを診断に取り入れるなど,その発生過程に関する知見は徐々に蓄積されてきている。しかし治療に関しては未だ完治せしめるものはなく,現行の摘出術,放射線治療,化学療法といった標準治療が基本である。治療成績は徐々に向上しているが,いったん寛解したかに思える症例でも必ず再発をしてくるたちの悪い疾患である。また,各種分子標的薬も徐々に使用できるようになり一定の効果は示しているが,一つのファクターを阻害するだけでは賢い癌細胞は必ず生き残りのためのメカニズムを発動する。そこで,標準治療に追加して行う治療法が必要となってくる。
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癌と化学療法 45巻6号 2018年6月号トップへ
【Current Organ Topics】Central Nervous System Tumor脳腫瘍グリオーマに対する追加治療
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▶総括 山口文雄