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癌と化学療法 42巻2号 2015年2月号トップへ
【Current Organ Topics】Gynecologic Tumor婦人科腫瘍卵巣癌薬物療法の新たな潮流
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▶総括…藤原 恵一
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▶総括…藤原 恵一
1979年産婦人科に入局した私は,翌年,最初の研修病院で初めて進行卵巣癌患者の手術を担当した。当時,超音波検査はばかでかいリニア装置がでたばかり,MRIは影も形もなくCTの撮影にも何十分も掛かるという時代だったので,内診だけで「子宮筋腫」の診断で開腹をしたところ癌性腹膜炎を伴った進行卵巣癌であった。私は指導医の「この患者は直すことはできないから,『癒着がひどくて手術ができませんでした』と説明して早く家に帰してあげなさい」という指示に従って退院の手続きをとった。当時でも完全手術が可能であった症例については,アルキル化剤の投与を行った経験はあったが,進行卵巣癌にはまったく手も足もでない状況だったのである。